『プロになるためのPHPプログラミング入門』を読んだ

プロになるための PHPプログラミング入門
星野 香保子
技術評論社
2012-01-13

本書の対象読者は、「PHPによるプログラミングを始めて少なくとも半年から1年以上の経験があり、PHPの基本的な文法を習得している人」「PHP以外にも、HTML、データベース、JavaScript、Linuxの基本知識が必要」。

ということで、中級者向けのPHP入門書なわけだけど、それにしてはちょっとなあ、という部分が少なくない。構成としては、テンプレートエンジン + ベタ書きPHP→オブジェクト指向を使用→フレームワーク という流れで、少しずつモダンになっていくのだけど、最終到達点がCakePHPの1.3系では、2013年の今から見ると、古い印象は拭えない。

1.3系に留まっているのには、出版のタイミングと、書籍化までのタイムラグもあったのだろう(CakePHP2.0.0は、2011年10月リリース。本書は2012年1月刊行なので、CakePHP2系対応は現実的ではない)。

また、CakePHPの1系と2系はアップグレードの筋道が確保されているので、1系で作ったアプリケーションを2系に上げることは、簡単ではないにせよ、可能である。

とはいえ、2013年現在、新しいWebアプリを作るためにCakePHP 1.3を採用することは、ほとんどありえない。

いま、CakePHPを学ぶなら『CakePHP2 実践入門』等の2系について解説した本を読むべきだろう。また、日本語の入門書が無いのが痛いが、PHP5.3以上に対応したモダンなフレームワークについて学びたいなら、Symfony2が良い。

率直に言って、本書を読む意義が、イマイチ見いだせない。PHP中級者向けの書籍としては、『パーフェクトPHP』が定番。名前空間をはじめとしたPHP5.3の新機能をきっちり解説してあり、2013年現在でも、他の追随を許さない。

本書は、出版当時(2012年1月)であれば、現実的な範囲でモダンな内容だったのかもしれない。だが、現在では、ややレガシーな印象を受ける。出版時期の悪さと、掘り下げの少なさが災いして、あっという間に賞味期限が切れてしまった書籍だと思う。

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