『テスト駆動開発』を読んだ

テスト駆動開発

『テスト駆動開発』は、TDDの先駆者・Kent Beckによる Test-Driven Development: By Example の日本語訳。翻訳者は日本国内におけるTDDの伝道師・和田卓人氏。

原書は2003年に出版された。日本語版も出版されていたが、ピアソン桐原のピアソングループ離脱に伴って絶版となっていた。本書は2017年に改めて翻訳し直された書籍であり、その際に訳者によるアップデートがなされている。ディテールの古さを感じる部分はほとんどない。

僕がテスト駆動開発に興味を持った頃には、旧『テスト駆動開発入門』はすでに絶版になっていたため、Test-Driven Development: By Example の日本語訳を読むのは本書が初めてだった。

退屈そう・お堅そうというイメージから敬遠していたのだけど、実際に読んでみると、とても読みやすかった。実際のコードの例が豊富で、記述も具体的でわかりやすかった。

また、本書の価値を大きく上げているのが、付録Cの「訳者解説:テスト駆動開発の現在」である。これは原書出版後のテスト駆動開発の流れを概観した文書で、本書を読んだ後、さらにテスト駆動開発を深く学びたい場合のブックガイドにもなっている。

テスト駆動開発は抽象的な理論を伴うものではなく、教条主義的に守らなければならないものでもない。ソフトウェア開発におけるテクニックのひとつで、それを身につけておくと役に立つことがある、といった感じで、ほどよい距離感のもとテスト駆動開発が解説されていて、読後感は良かった。TDDについて学びたい人が最初に読む書籍としてオススメ。

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