本書は、Elastic Stack(Elasticsearch, Kibana, Beats, Logstash) のうち、主にElasticsearchとKibanaに焦点を当てて解説した書籍。
仕事で検索エンジンのElasticsearchを使うことになったので、Elasticsearchの概要を掴むために読んでみた。
あくまでElasticsearchを利用するアプリケーションプログラマという立ち位置のため、1章〜4章(Elasticsearchの概要と、使い方について)を重点的に読み、5章以降(Elasticsearchの運用や他のElastic Stackソフトウェアとの統合方法について)は流し読み程度。
自分と同じようにElasticsearchをプログラムから利用したい人は、4章まで読んだ上で、利用するプログラミング言語向けのクライアントライブラリのドキュメントを読むのがいいと思う。
例えばJavaの場合、公式クライアント(Java REST Client)が用意されている。利用する言語にクライアントライブラリがない場合でも、ElasticsearchにはREST APIがあるため、HTTPを叩けてJSONが取り扱える言語であればElasticsearchを利用することができる。
本書では、2章でElasticsearch + Kibana環境を構築し、3章と4章でクエリを実行してデータの保存や取得を試すような構成になっている。
実際にElasticsearchにクエリを投げて動かすところまでに100ページくらいかかるので、知りたいところだけをつまみ読みしていくような読み方をした方が良さそう。