基礎からのMySQL 改訂版 メモ

基礎からのMySQL 改訂版 (プログラマの種シリーズ SE必修! )
基礎からのMySQL 改訂版 (プログラマの種シリーズ SE必修! )

MySQLとPHPのやり直しにあたって、最初に手をつけているのが本書。手元にある本の中で、一番やさしいものだったので。実は、Software Designの懸賞で当たったものだったりします。

本書の旧版は、職場で新人研修の際に読みました。必要なところ(LEFT JOINとか)だけをつまみ食いでしたが、とても丁寧に解説されていたため、いつか通読したいなと思っていました。

この改訂版、旧版とどこが違うのかはちゃんと比較してみないと分かりませんが、一点だけ確実に違う点があります。それは、対応しているMySQLのバージョン。

旧版は2007年に出た本であり、MySQLのバージョンは5.0以前のはず。一方、現在の最新版は5.5ですが、MySQL5.1以降では文字コードの設定方法が変わっています。そのため、旧版を参考にすると、設定で詰まる可能性があります。改訂版は5.5に対応しているので、当面は安心…?

本書で解説されている環境設定はXAMPP+Shift-JIS。Windowsユーザーには取っ付き易いと思います。私はUbuntu(Linux)にMySQL Serverをインストールし、文字コードはUTF-8に設定して使っていますが、本書を進める上では問題ありません。

<正誤情報>

書籍の公式ページには、2012年9月23日現在、正誤情報の掲載がありません。1箇所誤記を見つけたので、載せておきます。

私の手元にあるのは初版第1刷ですが、p.131の最後の行、LIKE句を用いたSELECT文に誤りがあります。

SELECT * FROM tb WHERE LIKE ‘A101’;

となっていますが、これではエラーが返ってきます。正しくは

SELECT * FROM tb WHERE bang LIKE ‘A101’;

でしょう。

今日の教訓

今日の教訓:

おかしそうなところに当たりをつけてプリントする「スマート」なデバッグより、おかしい可能性のある場所は全てプリントするしらみつぶしのデバッグのほうが、結果的には効率が良い(トータルの所要時間が短くて済む)。

おかしい可能性のある場所の数が少なければ、当てずっぽうなデバッグで短時間で処理できることもあるけど、おかしい可能性のある場所の数が多い(一画面に収まらない)場合には、しらみつぶしのデバッグのほうが効率的。

今日覚えたこと:

Unixコマンド「crontab」

決められた時間に所定のコマンドを実行するよう命令を書くためのコマンド。「毎朝4時にデータ更新」等の処理は、これを使って実行している。

キーボードショートカットでカーソル移動(Mac)

Windowsでは、Homeキーで行頭、Endキーで行末に文字の入力箇所を移動できます。これらに相当するMacの操作は何パターンかあるようですが、一番親しみやすいのは「Command + 矢印キー」でしょう。

「Command + →」なら行末に、「Command + ←」なら行頭に入力箇所を動かせます。上下なら当然、上下に移動します。

ただし、これらのキーの挙動は、アプリケーションによって異なります。大抵のエディタであれば、入力箇所移動になっていると思います。

が、Firefoxでは、「Command + 左右キー」はそれぞれ「戻る」「進む」に対応しています。テキストエリアの入力中にうっかり使ってしまうと、悲しいことになるので注意が必要です。

なお、Control + Aで行頭、Control + Eで行末、という操作も可能で、こちらはFirefoxでも使えます。他にも、Control + N (Next)で次の行、Control + P (Previous)で前の行、といった操作が可能です。これらはEmacsのキーバインドと同じです。

Controlキーは、私の使っている英数キーボードだと一番下の列の左端から2番目という、大変押しにくい場所にあります。システム環境設定>キーボード>キーボード>修飾キー で、CapsLockキーにControlキーを割り当てると、使いやすくなるのでオススメです。

なお、Mac OS XのキーボードショートカットというApple公式のドキュメントもあり、ショートカットが網羅されています。

VirtualBox内のUbuntuにSSH接続する

以前紹介した通り、私はMacBook AirにVirtualBoxを入れ、そこにUbuntuを入れてLAMP環境を構築しています。

しかし一方で、開発環境(AptanaStudio等)はMacに入れてます。このため、DB操作の必要な際はMacとUbuntuを行ったり来たりするのですが、これがめんどい! Ubuntuでやる作業の大半は、端末経由でMySQLを操作すること。ならば、SSH接続してしまえばよいではないか! ということで、やってみました。

参考にしたブログ記事:VirtualBox VMに入れたLinuxに、SSHで繋いだよ。

私の環境はMac OS X 10.8(Mountain Lion)とUbuntu 12.04ですが、この記事の通りにやればほぼ問題ないと思います。

一点だけ補足しておくと、MacのターミナルでSSHログインするには、「ssh ユーザー名@IPアドレス」と入力します。例えば、「ssh ryo@192.168.56.101」など。

とりあえず、つなぐところまではOKです。が、現状だと当然ながら、Ubuntuを起動した状態でないと接続できません。若干リソースがもったいないかな、これならMacにMySQL入れちゃえば良くね、という感もあり。

VirtualBoxをバックグラウンドで走らせる方法も試したのですが(参考記事)、上手く接続できず。取り急ぎは、VMに与えるメモリの量を1024MBから512MBに減らすことで対応します。

『Perl言語プログラミングレッスン[入門編]』を読了した

今日、↓を読了しました。

新版Perl言語プログラミングレッスン入門編
新版Perl言語プログラミングレッスン入門編

実は、プログラミング言語の本をcover to coverで読み通したのは本書が初めてだったりします。『たのしいRuby』は、5分の3(全5部中、第3部まで)で止まってます。

仕事で使っているPHPやSQLはつまみ食いで身につけたし、JavaScriptに至っては、見よう見まねの域を出ません(jQueryのドーナツ本は最後まで読みましたが、jQueryは言語とは呼べないでしょう)。

本書が読み通せたのは、ひとえに、著者である結城浩氏のおかげです。配列のようなプログラミング初心者のつまづきがちなポイントや、正規表現のような苦手とする人の多い分野を、類書よりもはるかに丁寧に解説しています。

内容が全部分かったかというとそんなことはなく、Perl独自の部分はやったそばから忘れてたりもするのですが、他の言語でも共通する部分(正規表現の基本文法等)はしっかりと身につきました。

これで、今月末のYAPCに参加するのに最低限の予習はできたかな、と。

次のステップは『初めてのPerl 第6版』といきたいところですが、その前に一度、仕事で使う言語について、知識をしっかりさせておこうかな、とも思ってます。今まで、PHP+SQLは、仕事で必要になる→調べる という学習法がメインで、実際効果も上がっています。

しかし一方で、PHPのオブジェクト指向の部分などは、利用することはあっても自分で書くことはないため、理解が不十分。

SQLに関しては、基本的なCRUD文さえ書ければ仕事にはなりますが、応用的な書き方ができると省力化が出来ます。私の経験だと、SELECT DISTINCTを知らなかったばかりに、PHP側で重複レコードを弾く処理を書く、というムダをやったりしました。「SQLで工夫してPHPはサボる」と「SQLはサボってPHPで頑張る」だと、SQLで工夫したほうが処理の効率も良くなるようです。

ということで、しばらくはPHPやSQLの学習をメインにしようと思ってます(将来性を考えるとJavaScriptなんでしょうが、最近は仕事でJavaScript書く機会がない…)。