『Java本格入門』を読んだ

Java本格入門 ~モダンスタイルによる基礎からオブジェクト指向・実用ライブラリまで

『独習Java』を読んで、Java言語の構文とかは大体分かったけど、ベストプラクティスや定番ライブラリはまだよく分からないなーと思ったので、本書を手に取ってみた。

本書の特徴は、一線級の現役エンジニアが執筆している点。Javaの入門書には専業のライターや大学教員の執筆しているものも少なくないけど、やはり「現場」っぽい情報は現役エンジニアの書いている本には敵わない。

例えば第6章の「例外を極める」などは実践的な知見が詰まっていて参考になる。「検査例外よりも実行時例外を使う」などは、Javaの検査例外という仕組みに不慣れだった自分でも安心して例外を使えるようになる情報だった。

一方で、2017年の出版ということもあり、若干古くなっている情報もある。例えば本書ではソースコードの静的解析ツールとしてFindBugsを紹介しているが、FindBugsは2020年現在、開発がストップしている。直接の後継プロジェクトとしてはSpotBugs、同系統の静的解析ツールとしてはSonarQubeなどが挙げられる。

このように若干補いながら読む必要はあるものの、2020年現在でも十分に読む価値のある書籍だと思う。本書の類書として『Effective Java 第3版』があるが、この本はJava言語自体の解説はほとんどないので、Javaにある程度慣れていないと読むのは難しい。それに対して、『Java本格入門』はJava初心者でも読めて、中級者でも役に立つような本になっている。

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